ニュースレター(第21号 平成30年度下半期版) (PDF 1.68MB)
起業や事業継承を支援する組織の構築:大学産業院
徳島大学長 野地 澄晴
同窓会の皆様には、日頃から様々にご支援をいただいており、心から感謝申し上げます。今後とも、よろしくお願い申し上げます。
さて、徳島大学は、来年創立70周年を迎えます。これを記念して様々な事業を展開することを計画しています。その事業の一つは、徳島にスタートアップ(新規テクノロジーを基盤としたベンチャー企業)が次々に生まれるシステムの構築です。そのシステムを、スタートアップ?スタジオと呼んでいます。映画のスタジオが映画を作成するように、スタートアップ?スタジオは、スタートアップを創立する組織です。
徳島大学認定のベンチャー企業は現在15社ほどあり、大きくなっている企業もありますが、ほとんどは厳しい状況になっています。そこで、起業のプロや投資家などをメンバーとするスタジオを作り、そこでスタートアップを創立あるいは育成していくことを計画しています。このような組織を徳島大学産業院に設置する予定です。
さらに、既存の企業で継承などに課題を持っている企業が日本に100万社あるとの情報もあり、この課題に対しても、新規事業などを導入しながら、事業継承を実現する仕組みも必要であると考えています。いずれにしても、特に中小企業が元気に活躍することが、地域の活性化に必要不可欠であると考えています。その活性化が、大学を元気にすることに繋がると考えています。
そこで、来年度から、起業家を育成する教育プログラムを立ち上げる予定です。ある投資家によると、18歳の起業家育成が重要であるとのことです。確かに、成功している企業の社長の一部は、大学生の時に起業しています。このような教育にも皆様からのご支援をいただければ幸いです。
最後に、企業と大学を結ぶ「企業と大学」というタイトルの月刊情報誌を本年11月2日の創立記念日に創刊いたします。この情報誌は、徳島の企業(関連企業も含む)を紹介し、学生、教職員に情報を提供し、一方、大学の情報を企業にも知っていただくための月刊誌です。御社の広告の掲載、寄稿などのご希望がございましたら、疯狂体育,疯狂体育app下载らせいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
同窓会の活動状況
渭水会(総合科学部同窓会)
会長 濱尾 巧久
このたび、新たに渭水会会長に就任させていただきました濱尾巧久と申します。昭和40年に学芸学部を卒業し、小学校教員として38年間勤務して、退職後はいろんなボランティア活動をしております。どうぞよろしくお願いいたします。
ところで、渭水会は本年度も、会員相互の連携を図る助成事業と、渭水会会長賞を2本柱として取り組んでおります。
助成事業は、平成29年度は5件の申請があり、どの事業も研修や講演会、作品展などそれぞれの主旨を生かし、すばらしい成果を上げていただきました。平成30年度も既に多くの申請を受けているところであります。
平成26年に新設した渭水会会長賞は、総合科学部への支援活動の一環で、学業成績優秀で、研究活動及び学生としての活動全般について模範となる優れた学生を表彰するものです。平成29年度より院生にも対象を広げ、学部生3名、院生1名に授与しました。これらの詳細については、11月発行予定の渭水会会報47号で紹介すべく、現在編集作業を行っているところです。
さらに、本年度は、平成31年に徳島大学が創立70周年を迎え、各学部でホームカミングデーを実施するということで、渭水会でも実行委員会を立ち上げ、参加型のイベント、パフォーマンスが実施できればと企画を練っているところであります。これから何度か会を重ねて具体的な内容を決め、同窓会と在校生を結ぶ意義ある事業にしたいと考えています。
なお、会報の内容や活動の詳細につきましては、渭水会Webサイトをご覧下さい。
渭水会ホームページ http://www.isuikai.jp/
青藍会(医学部医学科同窓会)
会長 櫻井 えつ
前期の活動報告以後、猛暑?集中豪雨?地震?台風と自然の脅威にさらされた夏でした。
昨年に続き被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。
さて、今期の青藍会の大きな報告は以下のとおりです。
6月には青藍会報91号を発刊しました。引継ぎ92号発刊の準備に入っております。
7月16日の海の日には、青藍会総会評議員会を開催しました。事業報告?収支決算報告?事業計画?予算などが承認された後、各支部から活動状況報告がありました(東京支部?近畿支部?兵庫支部?岡山支部?香川支部?愛媛支部)。それぞれの地で同窓生の親睦の輪が広がりつつあることが伝わりました。土居俊夫先生(前腎臓内科学分野教授)?谷口寿章先生(前先端酵素学研究所疾患プロテオミクス研究分野教授)を名誉会員と承認。その後、昼食をかねた懇親会をはさみ午後より臨床神経科学分野佐光亘助教に青藍会賞の表彰と受賞講演がありました。引き続き、形成外科学分野橋本一郎教授、血液?内分泌代謝内科学分野安倍正博教授、顕微解剖学分野鶴尾吉宏教授による学術講演が行われ盛会裏に終了しました。
10月25日には、徳島大学医学部の蔵本祭と共催で青藍会講演会を開催いたします。講師には大阪大学栄誉教授で免疫学フロンティア研究センターの坂口志文教授をお招きいたしております。テーマは「自己と非自己の免疫学:新しい免疫医療に向けて」で徳島大学野地澄晴学長に座長の労を取っていただく予定です。切り口は異なりますが、ノーベル賞を受賞されます本庶佑先生と双璧の免疫学の大家で、今から楽しみにしております。
さて、次代を担う若い世代への積極的支援や運営費交付金の減額により苦労されている医学部への支援を微力でも行うことが青藍会の使命?目的であると考えておりますが、会費納入の低下などによる会計状況の悪化に対応すべく財務健全化委員会を新設しました。財政状況のため活動の縮小することは避けるべきものとして、かねてから検討しておりました青藍会報への広告募集や寄付募集に踏み切ることにいたしました。既にご協力いただける方々が手挙げしてくださっております。引き続き来年の徳島大学創立70周年記念事業募金とも併せて会員の方々のご協力を期待しております。
青藍会ホームページ http://www.seirankai-tokushima.jp/
栄友会(医学部栄養学科?医科栄養学科同窓会)
会長 津田 とみ
今、蔵本キャンパスで学んでいる医科栄養学科学生は、第52期生~第55期生。徳島大学が70周年を迎えるとともに、国立大学で唯一の栄養学の学科として誕生した本学科も60年を目の前に迎えています。
さて今期2018年度前半の同窓会活動としては、総会を6月16日(土曜日)に、本部と東日本支部、関西支部、九州?山口県支部からの役員?会員が出席し開催しました。本部や各支部での活動報告や今後の予定などが総会で承認されました。また今回で数名の役員が各地に栄転され、本部?各支部ともに役員は新体制となりました。総会に引き続いての学術講演会では、第19期生、卜部吉恵(ウラベヨシエ)氏(「“撫子“オーナー) に、実業界やマスコミで活躍している様子をご講演いただき、在学生だけでなく学生時代の彼女をよく知る教員や同窓生にも感銘深いものでした。卜部氏には同窓会活動にご尽力いただいたことに対し「栄友会賞」で称えました(写真1)。講演会の後は意見交換会で食事を楽しみながらの交流を深めることができました(写真2)。8月には阿波踊りで栄養学連を繰り出し、全国から集まった会員で汗を流して踊りました(写真3)。
毎年一回発行される会報を会員に送付し、大学創立70周年記念事業の御案内と寄付の願いは別途会員に送付となりました。名簿は3年毎に更新していますが、今年度が名簿発行年に該当しますので会員の近況報告も掲載する名簿の作成作業を現在行っています。
卒業生の業績につきましては日本栄養改善学会で功労賞を(第17期)上西一弘女子栄養大学教授と(第23期)酒井徹徳島大学医科栄養学科教授とが受け、先月の第65回日本栄養改善学会学術総会にて表彰式が行なわれました。一度に二人の栄友会メンバーが功労賞受賞という快挙であり、また同時に第37期生?佐久間理恵椙山女学園大学講師が同学会の奨励賞を受賞し受賞講演は高い評価をされました。その他の今季半年間の表彰も含め判りました範囲ですが下記にご紹介させていただきます。
- 平成30年度日本栄養改善学会『功労賞』:徳島大学 教授 酒井徹(23期)
- 平成30年度日本栄養改善学会『功労賞』:女子栄養大学 教授 上西一弘(17期)
- 平成30年度日本栄養改善学会『奨励賞』:椙山女学園大学 講師 佐久間理英(37期)
- 第59回日本生化学 中国?四国支部例会『学生奨励賞』 :博士前期課程2年 林眞由(50期)
- Kern Lipid Conference 2018 『Early Career Investigator Award』:博士前期課程2年 吉田里沙(50期)
- 第22回日本臨床内分泌病理学会学術総会『優秀ポスター発